タトゥーがあっても入れる温泉〜釜山は温泉天国〜
タトゥーがあっても温泉が大好き。私にとって温泉は、日常の喧騒から解き放たれるための特別な場所であり、心身をリフレッシュするための絶好の場所です。
私が初めて温泉に入ったのは30歳の時でした。その時点で私は既にタトゥーがたくさん入ってたので、温泉は一生縁がない場所と思っていました。ですが、初めて温泉に浸かった時の感動は、今でも鮮明に覚えています。極楽ー!誘ってくれた友達に感謝しています。
最初に訪れたのは、東京都内にある武蔵小山温泉【清水湯】という施設でした。ここは、都会の中にありながらも、静かで落ち着いた雰囲気が漂っていて、また機会があればぜひ訪れて記事にしたいと思っています。今回は、【清水湯】のお話ではなく、韓国・釜山の【虚心庁(ホシムチョン)】のお話です。
韓国にはタトゥーがあっても入れる温泉がたくさん
さて、日本ではタトゥーがあることで温泉に行くことが難しいとされることがありますが、お隣の韓国ではその点で少し事情が異なるようです。韓国ではタトゥーに対して日本よりも開かれた社会的な風潮があり、そのため温泉を含む公共の場でタトゥーの存在が大きな問題になることは少ないのです。この点は、タトゥー民にとって非常に魅力的です。
特に韓国の釜山は温泉地として有名であり、多くの観光客がその魅力を求めて訪れます。釜山は日本からもアクセスが良く、飛行機やフェリーを利用すれば日帰り旅行も十分に楽しむことができます。次のお休みには、ぜひ韓国で温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。
釜山・虚心庁(ホシムチョン)
今回紹介したいのは、釜山にある虚心庁(ホシムチョン)という温泉施設です。この施設はホテル農心に併設されており、宿泊客だけでなく一般の利用客も歓迎しています。虚心庁は、1300坪という広大な敷地に温泉やハンジュンマク(韓国式サウナ)があり、その規模に圧倒されることでしょう。泉質はアルカリ性弱食塩水で、マグネシウム含有量が韓国内でトップクラスに位置しています。無色透明で匂いがないため、どなたでも安心して楽しめます。
ちなみに、「農心」とは韓国で有名な食品メーカーで、辛ラーメンなどのインスタント食品を手掛けています。私自身、映画『パラサイト 半地下の家族』を観て以来、彼らの「チャパグリ」が大好きです。虚心庁はその農心ホテルに併設されています。宿泊者はもちろんのこと、日帰り入浴も楽しめます。
虚心庁へのアクセスも非常に便利です。1号線の温泉場駅から徒歩10分、西面駅から地下鉄で15分という立地で、地元の人々にとっても観光客にとっても利用しやすい場所にあります。温泉場駅には、ホームプラスという大型スーパーもありショッピングも楽しめます。
営業時間は朝5:30から夜22:00までで、最終入場は21:30です。平日は₩15000、休日は₩18000と、手頃な価格で極上のリラクゼーションを体験できます。
温泉場駅から虚心庁までの道のりは、ネオンが輝く韓国映画でよく目にするような、古き良き歓楽街の雰囲気を漂わせています。この道中では、海鮮を扱う居酒屋さんが数多く立ち並び、温泉を楽しんだ後に立ち寄るのも一興です。
虚心庁の1階にはスターバックスやカフェもあり、農心のかわいいキャラクターが訪れる人々を出迎えてくれます。
受付では入場料を支払い、ロッカーキーをもらいます。このキーは館内での精算にも使用されるため、なくさないように注意が必要です。今回は温泉だけを堪能しましたが、その規模はとにかく巨大です。髪を湯に浸けてはいけないというルールがあり、タオルやシャワーキャップを使って全員が完全防備をしています。タオルは使い放題で、施設内の様々な場所に備え付けられているため、何度でも交換が可能です。
サウナも非常に熱く、心地よいリラックス効果があります。寝湯、打たせ湯、洞窟湯、薬草湯、温度が異なる広々としたメイン浴槽、ぬるめのプール、休憩可能な足湯、露天風呂、露天サウナ、水風呂など、多種多様な浴槽が揃っているため、熱湯が好きな方もぬる湯が好きな方も満足できるでしょう。館内ではアカスリも楽しむことができ、さらにリフレッシュすることができます。
また、アイスクリームやドリンクも購入可能で、休憩できる足湯エリアにて手に入れることができます。ただし、お店の人があまり見当たらないため、見つけたら早めに購入することをおすすめします。1日中いても飽きることがなく、まさに天国のようなひとときを過ごすことができます。ローマの神殿のように光が差し込む大きなお風呂は、特にリラックス効果が抜群です。
館内の注意書きなどはすべて韓国語で記載されていますが、イラストが添えられているので、何とか理解することができます。シャンプーやボディソープは完備されており、パウダールームには化粧水やドライヤーも用意されているので、手ぶらで訪れても問題ありません。虚心庁でのひとときは、日常のストレスを忘れさせてくれる素晴らしい体験となることでしょう。
タトゥーがあっても温泉は入れる
日本では形見の狭いタトゥー民の中にも、温泉が好きな人はいるはずです。温泉はタトゥーを持つ人、持たない人にとっても心地よいリラックスの場であり、韓国の釜山ではその魅力を存分に味わうことができます。
タトゥーの有無に関わらず、温泉を愛するすべての人々にとって、韓国の温泉は一度は訪れてみる価値があるのではないでしょうか。次回の旅の計画に、ぜひ釜山の温泉を加えてみてください。